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インフレとは、デフレとは

インフレ(インフレーションの略)ではお金の価値が下がり、デフレ(デフレーションの略)ではお金の価値が上がると聞いたことはありませんか?

お金の価値が上がったり下がったりするというのは、どういうことなのでしょう。









まず、インフレは物価が上がり続ける現象のことで、デフレは物価が下がり続ける現象のことです。

ですから、インフレになると物価が上がっていき、今まで100円で買えていた物が100円で買えなくなるので、相対的にお金の価値が下がったと言えます。

逆に、デフレになると物価が下がっていくと、今まで100円で買っていた物が100円未満で買えるようになるので、お金の価値が上がったと言えます。









なので、インフレではお金の価値が下がり、デフレではお金の価値が上がると言われます。









それでは、なぜインフレやデフレになるのでしょう。









インフレやデフレになる主な原因

インフレやデフレになる主な原因は、総需要と総供給のバランスが崩れることです。

通常は、総需要が総供給を上回る(総需要>総供給)とインフレになり、総需要が総供給を下回る(総需要<総供給)とデフレになります。









なぜかというと、需要が供給を上回るというのは、買いたい人はたくさんいるのに商品やサービスが足りないということですから、商品やサービスの価格を上げても買ってもらえるので、物価は上がりインフレになります。

なので、インフレには一般的には景気が良く給料が上がっている時になります。









一方、需要が供給を下回るというのは、買いたい人が少なく商品やサービスが余っている状態で、余っている商品やサービスを買ってもらうために価格を下げるので、物価は下がりデフレになります。

デフレは、インフレとは逆に景気が悪く給料が上がらない時になります。









このような総需要と総供給の差をGDPギャップ(=総需要-総供給)といい、GDPギャップがプラスのときはインフレギャップ、マイナスのときはデフレギャップと言います。

この時、総需要には名目GDP、総供給には潜在GDPが使われます。









ところで、インフレやデフレの話のときに、ハイパーインフレとかデフレスパイラルになってはいけないとよく聞くんですが、それらはどんな現象で何がどういけないのでしょうか。









なぜハイパーインフレとかデフレスパイラルになってはいけないのか

ハイパーインフレとは

ハイパーというぐらいなので、ものすごいインフレのことなんでしょうけど、どれだけすごいんでしょうか。









ハイパーインフレの定義を調べてみると2つあるようです。









1つは、経済学者のフィリップ・ケーガンによる定義で、インフレ率(物価上昇率)が月50%を超えるインフレのことです。

月50%の物価上昇率というと、毎月商品の価格が1.5倍上がるということになります。

毎月1.5倍上がるということは、1年間で1.5の12乗=約129.7倍上がることになり、物価上昇率は約12,870%にもなるんです。









この定義に当てはまるのは、これを超えた状態なので、本当にとんでもないですね。

今日、100円だったものが、1年後には12,970円ぐらいを超える価格になっているんですから。









もう1つは、国際会計基準の定義で、3年間で累積100%以上のインフレ率となっています。

こちらは、先ほどのフィリップ・ケーガンの定義よりはましですが、それでも3年間で2倍以上に価格が上がる状態ということです。









これら2つの定義が、どう使い分けられているのかはよくわかりませんでした。

ですが、どちらにしても、ハイパーインフレになるほど総供給が不足する状態だと、物がなくなっていくでしょうから、とても生活が苦しくなるでしょう。

場合によっては、生きていくのも難しい状況になってしまうかもしれません。









デフレスパイラルとは

デフレスパイラルというのは、デフレになることで悪循環に陥り、景気がどんどん悪くなることです。









どんな悪循環かというと、

物価が下がる→企業の売上げが減る→設備投資や人件費の削減→消費が減る

すると、商品・サービスの価格を下げないと売れないので物価が下がる

を繰り返すというものです。









デフレスパイラルになると、上記の悪循環が延々と続き消費は落ち込むばかりなので、設備投資ができず競争に勝てなくなった企業は倒産していきます。

企業が倒産していけば、総供給は当然減りますし失業者も増え、経済は成り立たなくなり国は衰退していきます。









このようにデフレを放置しておくと後々とんでもないことになるので、物価が下がったのを喜んでいてはいけないのです。

デフレスパイラルに陥らないためには、まずデフレにならないようにする。

それでも、もしデフレになってしまったら速やかにデフレを解消しなければいけません。









ところで、経済的に悪い状況としてハイパーインフレやデフレスパイラス以外に、スタグフレーションというものもあります。

このスタグフレーションとは、どんな現象なのでしょうか。









スタグフレーションとは

前述したように、一般的には不景気になるとデフレになっていくのですが、不景気にもかかわらずインフレになっていくのがスタグフレーションです。









なぜ不景気なのにデフレにならずにインフレになるのかというと、国内の景気に関係なく原油や原材料の価格が上昇することがあるからです。

こういった景気に関連しない原油や原材料の価格上昇によるインフレを、「コストプッシュ・インフレ」と言います。

通常の好景気によるインフレは、「ディマンドプル・インフレ」と呼びます。









スタフグレーションの一例に、1970年代にあったオイルショックがあります。

その時は、中東で起こった戦争やOPECによる原油価格引き上げなどにより石油が高騰したため物価が急上昇した、コストプッシュ・インフレでした。

当時、日本はエネルギーを石炭から石油に転換していて、中東の石油に依存していたので、物価の急上昇により景気が悪化し、スタグフレーションになりました。






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